【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.07.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.09.
なぜ、『秘密』はこんなにもテーマにぶれがないのか。
それは、清水先生が、ベテランで、数多くの作品を、
描き続け、第一線に居続けた方だからだと思います。

『秘密』にはたくさんの清水先生の作品のテーマが眠ってる。
そして、いつも『秘密2001』を原点として深く掘り下げて。

原点回帰と深化をくりかえして。

そしてまた、清水先生は、
同じテーマを、同じ切り口や視点で語る方ではないんです。

これを、以前私は「らせんのテーマ」という風に書いたのですが、
当時の文とはちょっとニュアンスが変わってくると思うのですが、
これを、過去作品に触れることで、掘り下げてみようと思います。


『秘密』のテーマが「記憶」と聞いて、
すごく納得しました。
MRIの視界。そうですよね、記憶ですよね。

清水先生は、ずっと初期から、
記憶を失った者。
記憶の中にのみ存在する者。
決して忘れることの出来ない者。

そういう人を幾度もテーマにしてきました。

忘れてしまうことの残酷さ。悲しみ。
忘れることの出来ない苦悩。

それを冷酷なほど残酷に追求し、切なく描く。
そういう作風でした。

初期や中期は、忘れることの出来ない、いつまでも生き続ける者として、
ロボットをテーマにしました。

つらいことをそのまままともに受け止めて、
苦悩するキャラたちを描き続けました。


「ずっと、覚えているから」
「私の存在に気付いて」
「私の居たことを忘れないで」

切なく。残酷に。生々しく。そして、美しく。
どろどろとした人間ドラマを、独特の美意識で貫く。
非常に個性の際立った作風です。


そういうものは、好きな人ははまるけど、
そうでない人には、「もっと楽に生きれば?」と、
意味のないものかもしれません。

だから、清水作品は、好きな人には忘れられないほど惹かれるけど、
その重さが苦手だという人も多いでしょう。

好きなら読めばいいけど、そうでない人には勧めにくいですね。
ただ一度はまったら、何年たっても印象に残る、
好きだった作品と覚えている、そういう人も多いと、
ブログのレビューを読んでいて、感じました。


一時ものすごくはやってても忘れられるより、
こういう、深いテーマが私は好きだし、
『秘密』は新しいファン層も獲得したけど、
昔の清水ファンがかなり『秘密』で帰ってきてもいるのです。

『秘密』は、昔少女で今は大人になってしまった
元少女マンガファンのニーズに合致した、
『メロディ』(=大人になって読みたい 少女まんが誌)
のまんがの中でも、もっとも成功したまんがかもしれません。

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2008.11.23 (Sun) 12:56
COMMENT
夜子さん、こんにちは  みちゅと申します。先日は愚ブログにお立ち寄り頂きましてありがとうございました。

こちらの記事を読ませて頂いて、夜子さんが、清水先生を大好きなことがよくわかりました。すごいです。

実は、私も、「秘密で戻ってきた」くちでして…輝夜姫は読んでませんが(すみません…)それ以外はけっこう読んでると思います。
エレナが大好きでした。
今年の9月に、初めて「秘密」を手に取って(取る前にも数ヶ月悩みました)、読む前はすごく怖かったです。はまっちゃったらどうしようとか、重い話で、ウツ入ったりしたら、立ち直れるかな…とか。  で、ウツ、入りましたよ~~。5巻を読んだときは「もう薪さんは死ぬか気がふれるかしか未来がないのではないか」と思って…  まさか、月の子みたいなラストは無理だろうし…  薪さんが可哀想過ぎる!!幸せな薪さんがみたい!!と思ったら…おかしくなってしまいました。薪さんに人生狂わされましたね…
ちょっと前までは、「秘密」に関する情報?ご意見みたいなのは、アマゾンのレビューで学習していたのですが、ブログというものがたくさんあることを知ったので、これから色々勉強させていただきます!!  夜子さんのブログ、サイトも大変勉強になるので、これからもお邪魔させて頂きたく、お願いします。 
最初っから長々と大変失礼いたしました。
FROM みちゅ 2008.11.27. (Thu) 10:48 URL [EDIT]
みちゅさんへ。
みちゅさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
あれからずっとみちゅさんのブログに通っていましたよ。
その世界の広がり、独自性には、感嘆を覚えます。
あれからコメントもできず、また、このレスも大変遅れ、
ごめんなさい。

みちゅさんも、「帰ってきた人」ですか! うれしいです。
私も、『秘密』がバットエンドでないことを、心から祈ってます。
薪さん中毒がこれほど多いのに、あんまり残酷な結末だと、
私自身引きずられるのではと不安です(ーー;)

実は、今年の夏から秋にかけて、秘密ブログがいきなり増えたのですよ。
なので、みちゅさんだけがはじめたばかりではないのです。
きっとみちゅさんも、すぐ慣れると思います。

みちゅさんのブログも楽しみにしていますので、
よろしくお願いいたします。

FROM 夜子=管理人 2008.12.02. (Tue) 19:56 URL [EDIT]
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