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【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2019.02.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2019.04.
清水世界の狂気が好きだ。
とても美しくて残酷で。
何故こんなにリアルで美しく、
狂気を描けるのだろう。


狂気と純粋さは、近いのかも、しれない。


「秘密」本編6巻の郁子。
彼女を「みにくい」という人もいるが、
人のイヤミを美しい言葉に、変換していく。
どんなに美しい世界に逃げ込もうと、
父の介護はやめない。
そのことだけは、逃げない。忘れない。
彼女の心は、とても美しいのではないか?


醜い(みにくい)のは、佳代子のほうだ。
正のしたことは、許されないことだ。


実はこの作品には加筆がある。
「メロディ」掲載時には、
「郁子。美しい私の娘。」だったのが、
コミックス本編6巻では、
「郁子。誰よりもやさしく
 美しい、私の娘。」
となっている。



「DeepWater」の、澄。
彼は、「強迫性障害」で、
汚いものを、受け付けない。
けれど、その苦しみを負いながら、
戦っている彼の、なんといううつくしさ。


茅香の、保護されれば救われると
思い込んだ、無知ゆえの残酷さ。
閉鎖的なところに閉じ込められたゆえの
常識のなさ。彼女には、
計画性なんて、なかったのに。



「秘密」の薪さんだって、
狂気ととなりあわせで生きていく、
ギリギリの危ういバランスを
とっている彼だからこそ、
こんなにも多くの人が、
ひかれているのではないか?



清水世界の狂気は、
本当に残酷で、美しい。


「キレイだから汚い。
 汚いから、キレイ」
それは誰の言葉だったろう。


「キレイで澄んだ透明な水。」
「救いようのない汚れた水。」
どちらも、清水世界を象徴するもの。


清水世界の、
「汚れ(けがれ)をこえた美しさ」
「残酷で美しい狂気」
どんなに向き合うことが怖くても、
その世界観は、私をとらえて、
はなさない。



だから私は、夜子として、生きていく。
きっと、これからも。




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2018.07.18 (Wed) 07:15
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