【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.09.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.11.
パロ詩です。
「メロディ」10月号のネタばれです。
薪視点です。



「君のいない未来。」


憎しみと哀しみと復讐心しかなかった十八の僕。
闇の中僕をつれ出してくれたのは、ただ君の存在。
僕を救ってくれたのは、ただ唯一、君の存在。


ただ幸せだったあの頃。
ただ君に守られていたあの頃。
あの時はこんな未来が来るなんて、
思ってもみなかった。
何も知りたくなかった。
何も知らず、何も見えていないほうが、
よかったのに。


君は僕に、世界をくれた。
独りの僕に、仲間をくれた。
人生を。目標を。夢を、くれた。


君が全てだった。
ただ、君が全て。
人との縁も。仕事も。目標も。
全て君がくれたものなのに。


それなのに。


僕のうでの中で、どんどん冷たくなっていく君。
君の赤い血は、君を僕を染めて、君は息絶えた。


外したはずの僕の銃弾は、君の心臓の鼓動を止めた。
どうして? 何故? 狙いは外したはずなのに。


君は僕の全てだったのに。
君が世界をくれたのに。
僕が君の命の灯を消した。


どうして。どうして。どうして。
僕は君のいない未来なんて、考えてもいなかったのに。


泣いても叫んでも、変わらない現実。
君はもう、存在しない。
君と同じ空の下、呼吸するだけで、
僕は十分幸せだったのに。


人との縁も。つながりも。
君が教えてくれたのに。
総てのものの中に、僕は君の姿を見つける。


これから僕は、どうやって生きていればいい?
僕は知りたくなかった。
広い世の中なんて、知らなければよかった。
ただ、独り、眠っていればよかった。
君のいない未来。
こんな残酷な未来なんて、見たくはなかったのだ。



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2017.09.08 (Fri) 08:06
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