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【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ

詩 薪さん 「君のいない未来。」

2017.09.08 (Fri) 08:06
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パロ詩です。
「メロディ」10月号のネタばれです。
薪視点です。



「君のいない未来。」


憎しみと哀しみと復讐心しかなかった十八の僕。
闇の中僕をつれ出してくれたのは、ただ君の存在。
僕を救ってくれたのは、ただ唯一、君の存在。


ただ幸せだったあの頃。
ただ君に守られていたあの頃。
あの時はこんな未来が来るなんて、
思ってもみなかった。
何も知りたくなかった。
何も知らず、何も見えていないほうが、
よかったのに。


君は僕に、世界をくれた。
独りの僕に、仲間をくれた。
人生を。目標を。夢を、くれた。


君が全てだった。
ただ、君が全て。
人との縁も。仕事も。目標も。
全て君がくれたものなのに。


それなのに。


僕のうでの中で、どんどん冷たくなっていく君。
君の赤い血は、君を僕を染めて、君は息絶えた。


外したはずの僕の銃弾は、君の心臓の鼓動を止めた。
どうして? 何故? 狙いは外したはずなのに。


君は僕の全てだったのに。
君が世界をくれたのに。
僕が君の命の灯を消した。


どうして。どうして。どうして。
僕は君のいない未来なんて、考えてもいなかったのに。


泣いても叫んでも、変わらない現実。
君はもう、存在しない。
君と同じ空の下、呼吸するだけで、
僕は十分幸せだったのに。


人との縁も。つながりも。
君が教えてくれたのに。
総てのものの中に、僕は君の姿を見つける。


これから僕は、どうやって生きていればいい?
僕は知りたくなかった。
広い世の中なんて、知らなければよかった。
ただ、独り、眠っていればよかった。
君のいない未来。
こんな残酷な未来なんて、見たくはなかったのだ。



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