【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.04.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.06.
この詩は、「メロディ」6月号を
読む前に書いた詩です。
薪視点です。



「君と約束した願い。」


僕の肉体を闇がおおっていく。
僕の精神を闇が蝕(むしば)んでいく。


君が僕を広い世間につれ出してくれた。
君は僕の世界だった。僕の全てだった。


この僕に、目標を、
友を生活を仕事を生きがいを、
光という希望にしてくれたのは、
君だったのに。
君がいてくれて、この上なく幸せだったのに。


今、君はいない。
狙いを外したはずの銃弾は、
君の生命の時を止めた。永遠に。


君はその時、何を思っていた?
何を願っていた?
答えてくれる君はもういない。


僕は忌人(いみびと)。そして、咎人(とがびと)。
君の願いを叶えたかった。
けれど僕にはもうその答えはわからなくて。


それは本当に君の願いだった?
君は僕を憎んでいた?
君の願いは何だった?


くり返す問いに、誰も何も答えてはくれず。


ただわかっているのは、
逃げてはいけない、ということ。
あの日君と約束した願いを守るために、
君のその願いを叶えたい。



‥‥そして。
「第九」は全国展開した。
僕と君の願いは叶ったのだろうか。
これから僕はどう歩めばいい?
なかった約束の、この先をどう歩めばいいか、
わからないけれど。


君との約束を守るため、
ただそれだけのために僕は生きている。
たとえ今いるところが闇だとしても、
それでも君のためだけに生き続ける。




関連記事
2017.05.10 (Wed) 07:43
COMMENT
NAME
MAIL
URL
TITLE
COMMENT
PASS
SECRET 管理者にだけ表示を許可する