【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.04.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.06.
「月の子 MOON CHILD」の、
 ティルト視点の詩です。


「汚れゆく。」sideA


どんなにこの手が汚れてもよかった。
その分君は美しくなるから。
どんな深い闇に手を染めてもよかった。
その分君がやわらかにほほえむのなら。


僕が汚くなればなる程、
君は美しく汚れなくなる気がした。
何の苦労も汚れも知らないこその美しさ。
はかないやさしさ。
君は、僕のなりたかった、僕、そのもの。
君は僕なのだから。


僕は何も怖くなかった。
この罪を負い、地獄へ落ちようと。
この体が蛆(うじ)にまみれようと。
たくさんのひとに恨まれようと。
どんな罰がくだったって。


君がこの世界に、存在してくれるなら。
もう一人の僕である君が、
ただ存在し、願いを叶えてくれるなら。


僕は何も、怖くはない。




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2016.10.25 (Tue) 07:59
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