【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.10.  123456789101112131415161718192021222324252627282930 2017.12.
私は、映画は映画として成功すればいい、
と思っている。
ただ、映画と原作は別物だ、とも思っている。


映画は原作に忠実に、ではなく、
監督の世界観なのだろう。
存在しない人物も、増えているし。




大体『秘密』は、2時間や3時間で、
語れる物語ではない。


絹子が出るそうだから、
『秘密2003』のエピソードもあるのだろう。
だいぶ原作と違ってそうだ。
そもそも、あの頃と、
「END GAME」や「season0」は、
だいぶ深さが違うのだ。



それに、清水玲子先生自身が、
「『秘密』は少女マンガだ」と主張しているのだ。



他メディア化されて初めて、原作のすごさを感じる。
『秘密』の「秘密」は、清水先生の中で
眠り、生まれ、目覚めていく。
それは無意識の領域。依り代(よりしろ)的な。
降りてくるような。
そういう描き方は、独りでしか出来ないと思う。
しかも、それでいて、すごく綿密に計算されたストーリー展開。



映画とかだと、大勢の人がかかわる。
「ここはこういうイメージで」とか、言葉で説明したり、
暗黙の了解だったり。
複数の人で作る分、方向性が明確化されていく。
(もしかしてそういう描き方はしていないかもしれない。
私はまだ映画を見ていないのだ。ただし一般的にいって。)



私は逆に、1人で作ることのすごさを感じている。



多くの少女マンガは、
キャラにセリフで語って説明し、キャラと共感して、
テーマもセリフで書かれて、
作者も読者もキャラと共感し、
読者も答えを知っていくのだろう。



でも、清水作品は、何だろう。
キャラの本心を語りきらせない。
テーマは答として、明示されない。
ただ、ひっかかったり。感じたり。
幾重もの意味を含む。
すごいテーマがあるのに、
それが明確化されないのだ。
ふ、と気付くと、全然別の解釈が、見える。



『秘密』は、読む人ごとに解釈がちがう、
不思議な物語なのだ。
そして同じ人でも、
解釈がゆれる、一瞬一瞬ちがう、
万華鏡のような物語。
それが読む人をとりこにするのだ。
『秘密』の唯一絶対の答えなんて、誰ももてないと思う。
清水玲子先生自身以外、誰も。
薪さんの本当の思いを知りたいけど、わからない。
じれったい。それが、薪さんの魔力。



私は、清水作品を読んで、マンガのすごさを感じた。
そいうコントロール、無意識でも、意識的でも計算でも、
独りだからこそだと、今、私は思う。




まだ見てはいないが、
もし、映画が公開されたら。
それは映画の問いと答えであって、
原作の問いと答えとは違うよ。
原作も読んでよって、言えたらいいな。



うちは、原作の『秘密』のFanサイトだから。
今はそれを貫きたい。




『可視光線』を読んで。
『season0』のクライマックスも近いのかなって、
思ってしまう。
でも、今は、薪さんを失いたく、ない。
今描かれている薪さんを見たい。
清水先生の薪さんを見たい。
いろんな気になる過去も未来も。
描いてほしい。
清水先生の描きたいものを書いてほしいと願っているのに、
欲張りな私で、すいません。





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2016.04.08 (Fri) 13:24
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