【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.05.  123456789101112131415161718192021222324252627282930 2017.07.
薪さんは、偉そうなんかじゃ、ないと思う。
薪さんの地位や能力、
立ち居振る舞いが、そう誤解されてしまうだけで。
誤解されるその他人の反応に、
薪さん自身が慣れてしまっただけで。




実際、作中でも、薪さんは実は
不安定でもろい面もあるって、理解してたのは、
鈴木(親友)と岡部(お母さん)と青木(弟)
だけだったもんな。



薪さんは、犯罪加害者、被害者双方の
思いを考えすぎて、(まるでシンクロするように)
心配しすぎてしまう人だ。
そして、加害者、被害者のみならず、
その遺族や家族のことまで考えてしまう人だ。



薪さんは、舞ちゃんに幸せになってほしいんだよ。
きっと。自分のことよりも。
舞ちゃんが幸せになることが、薪さんの幸せ。
かつての自分のように、舞ちゃんが愛されたら。。。
薪さんにとっては、それが何よりの願いであり、
救いのような気がする。



『秘密』本編は主に青木視点のように感じる。


でも、『秘密2008 A PIECE OF ILLUSION』で、
薪さんは、加害者とされていた女性の、認知症の父を見舞う。

そういう差別や偏見のない人。そういう人は偉そうにはならない。



犯罪究明に徹底してしまうから、
自分にも部下にも厳しい。
事件にかかわった人の命や尊厳にもかかわってくるから。



目の前の事件解決に必死なだけ。
身を削るように、
他の人のことを、自分のことのように心配する。



別に、名誉が欲しいわけでもない。
賞賛に酔うタイプでもない。
結果的に名誉を得、賞賛されているが、
それを狙ったわけではなく、それには無頓着である。


そういう人は、「偉そう」にはなれない。



薪さんにとっては、「第九」が全て。
「警察官」であることが全て。
他の生き方を知らない。
他の方法で生きることが出来ない。その術を知らない。
だから、「第九」の室長でなくなっても、
「第九」を大切に思う。



-----*----*----*----*----*----*----*-----



薪さんという人そのものを、私は愛している。
恋ではなく。人として魅かれる。



薪さんがただうつくしい人ではないところ、
ただ強いわけではなく、
むしろ壊れそうなところを愛している。


エレナの時もティルトとセツの時も、
まゆや碧や楓の時もそうだったね。


「何でも乗り越える強い人」なんてどうでもいい。
「壊れかけた心をそれでも保って」っていう
清水キャラが、私はずっとずっと好きだった。


そんな人はたとえ偉そうに見えても、
その人自身は偉そうになれない。



そう、私は思い、信じている。





関連記事
2015.06.06 (Sat) 13:28
COMMENT
NAME
MAIL
URL
TITLE
COMMENT
PASS
SECRET 管理者にだけ表示を許可する