【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.04.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.06.
もしかして、事件について、このブログ初めてのレビューです。
たいしたことは書けてませんが。



今号を読んでいて。
淡路に引っかかったんですね。
私は、千堂は本気で淡路に懇願したのだと思います。
謝罪についてはともかく、ただ、娘のために。
娘のためには、後悔していたのだ。娘だけは助けたかった。

淡路は、最初から、千堂に自分を殺させるつもりで仕組んだ計画だった。
見つけられるのも、計算の上。守られるのも、計算の上。

淡路は、自分が殺人犯(少女2名殺し)にならないために、
自分を千堂に殺させたのでは。。。。
と思ってしまったのです。


自分の脳を見れば、少女たちは助けられる。
もし時間が足りなかったら、それは捜査陣の責任だ。

淡路が千堂に自分を殺させたのは、
亡くなった娘のためなんかじゃない。
ただ、自分の手の罪を、千堂になすりつけるため。
自分が千堂と同じ所に堕ちないためではないか。
千堂も。娘のために淡路を殺したというのとは違う。
淡路にゆがめられてしまった、淡路への憎しみのため。

すごく汚いです。
ならば、手を下したもの、殺されたもの、
どちらの罪が重いのか。
淡路は、卑怯だ。
彼はまだ共犯の妻以外殺していない。
(多分千堂の娘はまだ生きているから。)
千堂の人生をめちゃめちゃにするという、
その復讐は果たしたのだから。


もちろん、これは私の解釈の一つ。
これが唯一の答ではない。
『秘密』が見るたび解釈の分かれる物語だから、
唯一と思われかれないレビューを書くのにとまどってしまう。


ただ、「「罪」とは何だ? 何が「罪」か?」、と、強く思ってしまったのです。

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2009.06.08 (Mon) 18:41
COMMENT
NO TITLE
夜子さん こんにちは

すごく、清水玲子が描きたかった世界をおっしゃってると思います。

不条理、というのでしょうか。

淡路にとっては、千堂に復讐する、ただそのためだけの、望美や咲の命は、道具に過ぎないのでしょう。

淡路はもう病気で死んでいく身で、娘は帰ってこず、元妻も共犯で死なせて、失うものが何もないという強みをすべて復讐のために使いました。

何のしがらみもない、自分のことだけ考える人種は、私は自分としては好きではないので、淡路がいくら、昔、かわいそうな父親だったとしても、今回は全面的に同情することはできないのです。

おじゃましました。
FROM 第九の部下Y 2009.06.14. (Sun) 21:54 URL [EDIT]
第九の部下Yさんへ。
Yさん、コメありがとうございます★
『秘密』はいろんな色に見える物語なので、
何度読み返しても、考えちゃうんですよね。

淡路は自分の人生に対する復讐をした気がします。
命のタイムリミットがきた時に感じた憎しみ。
咲も望美も、全く関係ないのに。
亡くなった娘が大切なら、第2第3の殺された少女を、
つくらないと思うんです。

いろいろな考えが生まれて、どれを切り取るか、
悩んでしまう。
清水作品は、「問い」の気がします。
答は読んだ人の数だけ、読み返した数だけある。
テーマや答えは、ひとつと決まっていない気がするのです。
出会って十数年を越す、『月の子』の答すら、
私にはいまだ、ひとつになんて出来ないのです。

Yさんの今号のレビュー、すごいですよね。
ゆっくり読みなおしたくなって、
『メロディ』と並べて、読み返していたんです。
いろんなことを調べられていますよね。
すごく引き込まれる考察で、時間を忘れて読み返していました。
うちにUPした「ACE OF SWORDS」の写真、
Yさんのお役に立っていたらうれしいです。

FROM 夜子=管理人 2009.06.16. (Tue) 17:51 URL [EDIT]
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