【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.06.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.08.
ティルトは、全てを計画しながら、ジミーに責任転嫁していました。
罪を犯していく、堕ちて行く自分を、責任転嫁していったんです。
「悪いのは全てベンジャミン(ジミー)」と。
そして、自分が堕ちれば堕ちるほど、セツが美しくなる気がすると、
酔っていた。


自分が堕ちていくことがセツへの想いの証明で、
自分が汚れていくことも罪を犯すことも、
だからそれによって、セツを美しく守れるのだと。



そんな歪んだ思いが、ティルトを支えていた。
どんどん状況は、ティルトにより、加速的に悪くなっていった。
 

ティルトの契約は、一見セツのために見えます。
でも。もし、セツが真実を知ったとき、その時セツはどうなるのだろう?
セツはその事実に耐えられるのか?
平気で笑って生きていけるのか?


そもそもセツは、「自分が居るから
ティルトは守るべきベンジャミンより自分を大切にしてしまう。
自分のために何でもしてしまう。
それならば自分は居ないほうがいい。」
そう思って、治療を拒み、死んでいった。


そんなセツが、自分を生き返らすために、地球が滅んでしまうと、
その契約をティルトが交わしたとしたら。
セツは耐えられるのか?


だから、『月の子』はバッドエンドかもしれない。
私は表面的には切ないエンドだと思っている。
けど、ずっとどこかで、バッドエンドを見つめてもいました。


セツの死、自己犠牲が、すべての悲劇のきっかけだと。
たった独りティルトを残して、死んだセツは
とても罪深い存在だと。
セツが死を望み生き返ったから、地球は滅んだのだと。

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2009.03.14 (Sat) 10:27
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