【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.06.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.08.
現在連載中の『秘密』と、清水玲子先生の初期のシリーズ物の、
『JACK&ELENAシリーズ』についての続きです。


エレナはつらい事を忘れることが出来ない。
けれど、エレナの「体」は絶対生き続ける。
ロボットだから狂うことも出来ない。

生きていけないほど、耐えられないほど、
正常な精神をそこなうほどの記憶は、
その記憶自体を消去していく。
どんなに覚えていたいことであっても。
全てをクリアに覚えているか。ゼロか。エレナには
そのどちらかにするかさえも、選ぶことさえも出来ない。


『秘密』で重要なテーマである「狂気」も。「記憶」も。
『秘密』とは違う形のテーマとして、もうこの作品で
扱われているのです。



狂わない、というエレナ。
狂気に足を突っ込みながら、なお、
この場に立ち続けていく薪室長。
重ねてみると、とても不思議な感じがする。



『秘密』の原案に近いのは、ロボットの頭脳を見れたら
面白いのではないかというのが、きっかけのひとつだったそうです。

「例えばロボットだったら単純に
頭からチップを取り出して、というような、先端的で
未来的な感じで料理するつもりだったんですが。」


(『メロディ』2005年9月号インタビューより)


生きるために記憶を消去し続けるエレナ。
なら何で天竜のことは覚えているんだ?
ジャックのことでさえ、忘れそうになるのに。
(これは、『竜の眠る星』最大の矛盾のひとつです。)


記憶をテーマにしていることも。
失った人を思い続けることも。
ツンデレ清水中性キャラのルーツであるエレナも。
とても『秘密』と重なるので、
「『秘密』は5巻までしか発売されてなくてつらい。。」
という方は、過去の清水作品はいかがですか?


過去を知ることは、未来を知ることでもあるのでは?


違う方向で語られているテーマは、『秘密』の解釈にも、
よりあなたに味わいと深みを感じさせると思うから。




「JACK&ELENAシリーズ」
白泉社文庫でそろえる場合。
『ミルキーウェイ』全1巻/『竜の眠る星』全2巻/
『天使たちの進化論』全1巻/清水玲子・著

花とゆめコミックスでそろえる場合。
『ミルキーウェイ』全1巻/『竜の眠る星』全5巻/
『天使たちの進化論』全1巻/清水玲子・著

(収録作品にいろいろずれがあるため(ページ数が違うし。)、
購入する前に、「白泉社文庫」か「花とゆめコミックス」の
どちらかに統一することをおすすめします。)

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2009.02.24 (Tue) 20:31
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