【月夜水の詩】管理人夜子の、清水玲子作品世界全般+『秘密』ファンブログ
2017.06.  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2017.08.
現在連載中の『秘密』と、清水玲子先生の初期のシリーズ物の、
『JACK&ELENAシリーズ』について触れてみます。



万能なセクスレス(無性)ロボットエレナと、
ロボットなのにサングラスをしているジャック。

天才型中性的美少年と、メガネのちょっとトロイ青年。
という組み合わせは多分この作品が原点で、
清水玲子作品ではおなじみな組み合わせだ。


「分析して行くと、これまでの作品と
キャラクターの配置は似てくると思いますね。
『月の子』だったらアートが青木で、
ジャックとエレナシリーズだったら、
エレナが薪さんになるんだろうし。」


というのは清水玲子先生自らのお言葉だ。
(『季刊エス』2007年秋号インタビューより)

実はエレナのほうがジャックより年上です。
(2人ともロボットですがね。)


こういう年齢差は、昔から清水作品の萌え要素みたいです。
青木×薪のほうが、より強調されていますよね。
青木のほうが、薪より12歳も年下というのは、
青木に、自分自身に無力さも感じさせるだろうから好きです。
(・・・・・・私意外とS・・・・・・?)

天才で万能な能力をもつ、天使で魔物のエレナ。
そんなエレナは、薪さんの原型です。

エレナはずっと前、180年も前に亡くした
人間の主人、天竜を思い続け、
ずっとさまよいながら生きてきました。
そんなエレナも薪さんと重なる。

大切な人(人間)を、寿命の差ゆえ、
亡くしていき置いていかれていくジャックとエレナは、
よりそうように互いを必要としていく。。。


「ふつうの人間が一生をかけても望みえない
透視や動物との会話能力。(中略)美貌と頭脳。
それら総てをあたりまえのようにすでに
持っているので、彼は何も
欲しがらないし、何もしたがらない。誰のものにもならない。」


(白泉社文庫・花とゆめコミックス、『竜の眠る星』1巻より。)


そして、ジャックが天竜をモデルに作られたロボットだ、
ということも、鈴木VS青木にもえる人にはおいしいのではと。


その体が壊れてしまうまで、狂うことも死ぬこともない。
たとえボディが壊れても、科学技術により再生されてしまう。
生かされてしまう、時を越え半永久的に行き続ける存在、ロボット。

もう20年も前の作品で、今読むととてもアナクロな感じがします。
「JACK&ELENAシリーズ」のテーマを、
『秘密』は引き継いでいる気がするのです。
さらにパワーを増して、深く。

「JACK&ELENAシリーズ」で語りきれなかった、
語り終えなかったテーマを、
『秘密』が引き継いでいる気がするのです。

それまで短編ばかりを発表なさっていた清水玲子先生にとって、
「JACK&ELENAシリーズ」は、初のシリーズもので、
『竜の眠る星』は、初連載作品です。


「JACK&ELENAシリーズ」は、
『ミルキーウェイ』『竜の眠る星』『ミルキーウェイ2』
『月下美人』『千の夜』『天使たちの進化論』
『ロボット考』の作品群、で、

『メタルと花嫁』が、シリーズの序章だとも言われています。

いまだ愛している方も多い作品です。




「JACK&ELENAシリーズ」
白泉社文庫でそろえる場合。
『ミルキーウェイ』全1巻/『竜の眠る星』全2巻/
『天使たちの進化論』全1巻/清水玲子・著

花とゆめコミックスでそろえる場合。
『ミルキーウェイ』全1巻/『竜の眠る星』全5巻/
『天使たちの進化論』全1巻/清水玲子・著

(収録作品にいろいろずれがあるため(ページ数が違うし。)、
購入する前に、「白泉社文庫」か「花とゆめコミックス」の
どちらかに統一することをおすすめします。)

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2009.02.24 (Tue) 20:27
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